「夕暮れに、手をつなぐ」が惨敗…広瀬すずはかわいいけど方言が苦手!?
King & Princeの永瀬廉と広瀬すずが出演するとあって、始まる前から話題になっていた「夕暮れに、手をつなぐ」。ところが、いざ始まってみると視聴率が低く、いまいち評価も良くありません。なぜ、このドラマが面白くないと言われているのでしょうか。今回は「夕暮れに、手をつなぐ」を見た率直な感想をお伝えしたいと思います。
空豆の方言が気になる
「夕暮れに、手をつなぐ」は恋愛ドラマなのですが、主人公に共感できないところがあるのです。見ている人なら既にお分かりかと思いますが、広瀬すず演じる空豆の方言が気になって仕方ないのです。いくら地方出身者であろうと、今どき自分のことを「おい」なんて言いますか?いい歳した女性が、語尾に「ごわす」なんてつけますか?
脚本家によると九州地方の様々な方言を混ぜたオリジナルらしいのですが、若い女性の言葉にしては品がなさ過ぎて、ふざけているのか?と首を傾げてしまいます。いや、いくら田舎者を表現したかったとしてもですよ。今どき、そんな方言バリバリで東京に出てくる野生児なんて見たことありません。このドラマにのめり込めない最大の原因は主人公、空豆の方言にあると思われます。
共感できない野蛮な主人公の性格
空豆に嫌悪感を抱いてしまうのは、恐らく言葉だけではないでしょう。自由で奔放過ぎる女性を描いているのかもしれませんが、最近はこういう自分本位な女性って少ないと思います。最近の若い子は相手のことも考えてしまう、繊細な部分があるのです。
自由奔放に生きる女性が主人公になっていたのは昭和であり、今はあまりウケないんじゃないかと分析します。自分勝手に周りを振り回す女性に嫌悪感を抱いてしまうので、共感できずドラマに入り込めない視聴者が多いのでしょう。周りにいたら関わりたくない女性の代表という感じがして、苦手意識が湧いてきて最後まで見ていられないのです。
そして、4話では他人のワンピースを切り裂くという奇行に出た空豆。これは、さすがに不快という視聴者の意見も相次ぎました。もう奔放とかおてんばという域を超えていて、さすがに無理なレベルに転落。いくら弁償すると言っても、ドン引きです。
そもそも他人の家に転がり込んで住まわせてもらっているんだから、もう少し気を遣って暮らしてほしいものです。デパートでケーキを買ってきた時の態度も、不愉快に感じました。自分の話ばかりし続けて、コーヒーの用意を手伝わないところも気になって仕方がありませんでした。「取ってくれる?」と言われて2つだけカップを取ったけど、話に夢中になってその後は手を止めていました。同じ職場にいても、気が利かない女って感じで嫌悪感を抱いてしまうのです。それでいて男好きという、女性から好かれない要素満載です。
恋愛ドラマなのにホームドラマのような雰囲気
令和という時代でありながら、どこか昭和臭さを感じるのは家の古い雰囲気だけではありません。たとえ古い家に住んでいても、令和らしいドラマをたくさん見てきた私としては、このドラマに感じる昭和感は恐らくストーリー性にあると思っています。
たとえば、港区女子という少し前に流行ったテーマをドラマに盛り込むなら、もう少し港区女子について調べてから盛り込むべきでした。港区女子と何度も垂れ流しておきながら、港区女子の片鱗も感じられず。本来、深掘りすればもっと面白く広げられるはずなのに。結局、異業種交流会というだけで良かったんじゃないのかと思ってしまいます。婚活をテーマにしたドラマはたいてい当たるのですが、その部分は広がらずに終わりました。
家の庭で火を囲って歌を歌うかと思えば、田舎のばあちゃんたちが電話をかけてきて。全体的には昭和のホームドラマのような古さに無理矢理最近のワードを混ぜてくるのような支離滅裂さもどことなく違和感が残ります。
全体的に目新しさがない
ドラマの内容的には売れないミュージシャンがテーマになっていると思われるので、若干ファイトソングを彷彿とさせました。また、最後に出演者が踊るという点は恐らく逃げ恥の二の舞かなと。全体的に二番煎じ感が否めず、豪華な出演者という部分ばかり話題になっているような気がしました。
服装&出演者にも問題あり!?
若い女性が出演するドラマというと、ファッションも楽しみの一つだったりするものです。ところが、空豆はほぼほぼ大東京と書かれたグレーのスウェット上下。出かけることもあるのですが、パーティでおしゃれした以外は服の見どころもなし。この辺りは回が進むごとにファッションがテーマになっていくので、多少期待もしていました。ところが、音のマネージャーさんがハイブランドを着ているくらいで、空豆のファッションに大きな変化はまだまだ感じられません。
あと、川上さんの役はもう少しイケメン俳優を起用した方が宜しかったのではないか?と思いました。どう見ても、川上さんはイケメン枠ではない。広瀬すずの相手にしては見劣り感が半端ないというか、絵的に差がありすぎて、一般人と一緒にいるように見えてしまいました。
永瀬廉の魅力を活かしきれていない
ここまで酷評を繰り広げなからも、なぜこのドラマをしぶとく見ているのかというと、永瀬廉を見るため。ただ、それだけです。深い意味はありません。生粋のジャニオタだからです。
永瀬廉は映画や朝ドラで演技力が支持され、ジャニオタ以外からも評判上々でした。ところが、このドラマではイマイチ永瀬廉の魅力が伝わってこないのが残念。かなり宣伝はしていたものの、前クールの平野紫耀が主演を務めたクロサギの方がよほどインパクト大でした。クロサギは最初こそ期待していなかったけれど、見ていくうちにどんどん引き込まれていきました。これに対し、音という役がいまいちパッとしないことで、永瀬廉の魅力も半減しているように思えてなりません。今回のドラマはもう期待するのはやめて、ビジュアルのみ見ていく方向に切り替えました。
ドラマはつまらないけど、目の保養にはなる
はっきり言ってしまうと、ドラマ事態はあまり面白くないので、毎回途中で脱落してしまいます。ただし、永瀬廉はイケメンだし、広瀬すずはかわいいので、美男美女を見たいという方は内容にこだわらず見れば良いかもしれません。
尚、最初は嫌悪感が大きいドラマでしたが、セーラが音と空豆の間に入るようになってから、少し盛り返してきた感はあるかなという印象。空豆という役が苦手だったために、セーラの行動がナイスに感じるという。まだまだ最後までどうなるかはわかりませんが、永瀬廉の一ファンとしては最終回までちゃんと見届けたいと思います。